peace of mind

私も いつかそこに 辿りつく

夢の場所

言いたいことがあってもぐっと堪えて言わないような子だった。言っても仕方ないってどこかで諦めにも似た気持ちが根底にあった気がする。でもその前に。そもそも私は、本当の自分の気持ちってものを分かっていたのかも怪しい。ある時、「何をするべきか」は分かるのに、「何をしたいのか」「何をしたくないのか」がさっぱり分からないという混迷のトンネルに陥ったこともあった。

で、今。金曜日、今の仕事仲間の前では(たぶん)初めてキレた。私の場合の「キレる」は、声のトーンが下がり、口数が減り、笑わなくなる。沈黙が続く感じ。相づちすら打たない。周りから言わせると、相当怖いらしい。もちろん年がら年中、切れたりはしない。先週の木曜日、ほんとにムリかもって思ったし、このまま行ったら私、倒れる、心死んでしまったと思ったのは事実。彼のことを支えたい気持ちは変わらずあるのに、周りの仲間の意識が低いから(低く私には見えちゃったから)1人で頑張らなくちゃいけなくなって辛い。なんで?! って。

今は自分の「気持ち」「心」が面倒なくらいに分かる。分かり過ぎて、すぐに口をついて出てしまい、もう少し内に溜めないとなとは少し反省するけど、結局は治らない。不快だなと思ったらすぐに解決したい。もしくは何が原因なのか知りたい。不快の原因が分からずモヤモヤするのが一番イヤ。だって放っておいて治るものなら良いけど、大抵そういうモヤモヤは消えるどころか、強さを増していくものだって知っているから。

今日は朝から東雲へ。JRとりんかい線を乗り継いで東雲へ。午前と午後の部があり、私は午前から参加した。いろいろ課題が多くて、頭を悩ます。けど目の前の子供たちの笑顔を見ていると心が和む。午前が終わり、スタッフで近くのコンビ二に行き、お弁当買ってお昼ご飯食べて、午後に備える。午後のプログラムが始まり、少し落ち着いた頃だった。ふらっと会場を出た私の目に飛び込んで来たのは、横断歩道の向こうに、いるはずのない、いや来なくても良いはずの彼だった。

?!

なんで??

正直なところ、嬉しかった。素直に嬉しかった。心強かった。1人で頑張らなくちゃって、なんとかしなくちゃって思っていたから、なんていうか、来てくれたって思ったら、全て解決したくらいに(実際は何も解決していない)気持ちが緩んだし、泣きたくなるくらい嬉しかった。

プログラムが終わり、帰りの電車の中。私のモチベーションを上げるためにって夢の場所に連れて行ってくれた。「行く? 見てく?」って聞かれて、「行く」って答えていた。私にとったら「夢の場所」ではないんだけど、まぁ、彼にとっては夢の場所。途中下車をしてその会場に行った。目の前に広がる美しい人工芝と恵まれた環境。すごい場所に行こうとしてるんだね。あなたは。誰もがみられる夢じゃない。妄想じゃない。望みじゃない。たとえ夢はみられても、叶えられる人なんていない。やっぱりすごいな。まだ芽吹く前の桜の木がたくさんある公園には子供たちが夢中になって遊んでいた。手入れの届いた庭園が屋上にあって、そこの上から眺めたら、それはそれは美しかった。春になって桜が咲いたらまた来よう。

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気づいたら、何も言わずに、運河の水面をぼーっと眺めていた。幸せだった。仕事するのがバカらしくなるくらい穏やかだった。

その後、駅に向かいながら「コーヒーでも飲んで行こう」って言われたから、そこでも「うん」って頷き、近くのカフェへ入った。私のことを心配して、気遣って、しっかり向き合おうとしてくれているのが痛いくらいに分かる。だから、私もしっかり向き合おうって心に決めた。約2時間。うまく伝えられない、言葉に出来ないところもあったけど、今の私の抱えている不満、不安、違和感を伝えた。考えてくれて、そうして、そう、っていう原因にたどり着いた。そこ。認めるのイヤかもだけど、そこだよ、っていう原因に。そうなったら話は早い。私がすべきことはこう、彼がすべきはこう、ってスルスルと簡単に解けていった。最終的に、私は彼の夢を叶えたいだけで、彼の妄想を実現したいだけで、それが出来れば、究極なんでも、どうでも良い。私の欲なんてどうでも良くて、自分が有名になりたいとか、存在感を増したいとか、そういう感覚が不思議なくらいにない。本当にない。なのに、ごめんなさいなのは、私は心のどこかで常に「いつでも辞められる」「いつでも逃げられる」という切り札を持っていること。

「私ばっかり言っていても不公平じゃない? 何か私に言いたいことない? 言っておいて?」って言ったら、「いや、言ってるよ。いつも。でも、そうだな、一つだけ。お願い、辞めないで」って目をしっかり見て言われた。その瞬間、お腹の底からわき上がったのは、自分の非情さと「ごめんなさい」という言葉だった。しっかり向き合ってくれて、解決しようとしてくれて、面倒くさいなじゃなくて、どうしたら良い? 何が出来る? って聞いてくれて、言ったら、それをやってくれて。それなのに、私は簡単に(簡単ではないけど)「辞める」って言葉を使ってしまう。まるで脅しじゃん。私、脅しながら働きたいわけじゃないし、そういう関係はイヤ。対等に働きたい。変に気遣われるのも居心地悪い。「仲間」って多分そういうことを言うんだろうって思う。今まで私が築いて来られなかった関係が今の私になら出来る。そう、ここでなら。