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peace of mind

私も いつかそこに 辿りつく

三月大歌舞伎 昼の部、観劇

歌舞伎 / 伝統芸能

十世坂東三津五郎三回忌追善で巳之助さんが「どんつく」を演じる。この文章だけで観劇するのに十二分な動機になった。居ても立ってもいられず、幕間に仕事の電話とメール覚悟で、本日、昼の部観劇。

巳之助さん、改めて「好き」を確認。まず何より声が好き。作った声が好き! 立ち振る舞いが好き。ぎょろっとした目の表現が好き。剽軽も怖いも真面目も明るいも。くるくると表情が変わり、世界がそれにあわせて変わる、彼のまとう空気感が好き。こういう感じで好きになったことないから、正直ちょっと戸惑っているけど、要するに好き。

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一.名君行状記

二.義経千本桜 渡海屋 大物浦

三.神楽歌雲井曲鞠 どんつく

の3つの演目。当初の目的は最後の「どんつく」だったけど、その前が、義経千本桜の碇知盛、、、これ泣くやつ、、、去年6月の大歌舞伎で初めて観て、未だに心のどこかに芯みたく残ってる演目。最後のシーン、碇と縄を身体に縛り付けて海に身を投げる知盛が。

で、終ってみて、1つ目の「名君行状記」がもの凄く好きという結論。悲劇も良いのだけど、私、人情ものみたいなものに弱い(らしい)。名君・光政に憧れた。こういう人になりたいし、こういう人が上について欲しい、と思った。ユーモアと懐の大きさと温かさ。人間として憧れる。光政みたくなりたい、っておかしいかもだけど、でも今の私には響いたなぁ。人情と法律。法の裁きと温情。朱子学(?)と陽明学とか、不勉強で分からなかったけど、とても気になった。

どんつくの巳之助さんは、私は実際にお父様の演技を観たことないから分からないけど、帰りのエスカレーターに乗っていたら後ろに立たれたおばさまたちが「あんまりこれまで良いと思わなかったけど、最後のは良かったわねぇ。そんなに似てるって思ったことなかったけど、立ち姿とか、踊ると似てたわねぇ。懐かしくなっちゃったわ」っておっしゃっていたから、お父様追善という意味でも大役をしっかり果たされていたんだろうって思った。田舎者のちょっとどんくさい感じとか、巳之助さんの手にかかればお茶の子さいさいじゃない? ってくらい似合っていたな。華やかな舞台にずらっと豪華な役者さんが座られ、その真ん中に巳之助さん。

歌舞伎座のど真ん中に巳之助さん。。。この人凄いし、これからもっともっと凄くなる、よね。

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