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peace of mind

私も いつかそこに 辿りつく

孤軍奮闘

「誰でも出来る仕事はしたくない。誰でも出来るんなら別にオレじゃなくても良いんじゃないかなって思っちゃうから。大きさとかそんなんどうでも良くて、ただ誰もやらないことを、やっていないことを、やってみたい。」

彼はそう言った。確か3か月程前のこと。

「何をしたいの? 組織が、じゃなくて、個人として」

この人の本音って何だろうと思い、自然と口をついて出てきた疑問だった。

 

彼の言葉に絆されて意識や行動が変わっていく人を、私は何人も見てきた。私もその中の1人だ。だから今もこうしてここにいる。ダメな部分もさらけ出し、凸凹を皆で埋めながらやって来た。いろんなことを成し遂げて来た。変えて来た。その先頭を彼は走って来た。

 

なのに。昨日のこと。次のアポまで少し空いた時間で入った喫茶店で彼は唐突にこう言った。

「なんかさ、誰でも出来ることはやりたくない、とか言っちゃってさ、なのに一方で誰かに継いでいかなくちゃとか、誰か代わりを探さないといけない、とか思っててさ。オレしか出来ないことなんか何もないんじゃん、って。矛盾してるなぁって思ってんだよね。」

分かる、とは言えなかった、言っちゃいけないと思った。今ここで肯定したら、本当にいなくなってしまう。あと少しだ。皆で耐えよう。風が吹きさるのを待とう。

 

孤軍奮闘

 

そのもの。この人はずっと闘っている。私なんかが見えない大きな力と。

今だって、闘っている。

この数日で、私の血管何本切れたことか。悔し涙堪えたことか。何だって、こんなんされなくちゃいけないの? そんなにあなたたちは偉いの? って、何度も何度も思った。言葉飲み込んだ。

そりゃ変わらないよ。業界の体質がそうであるならば。そして変えようとしないのであれば。

政治家になれば社会は変わるの? 変えられるの? だったら政治家になるよ、とまで考えた。だけど政治家になったって何も変わらない。無力さに打ちひしがれるだけなんて目に見えている。

身近なところから変えていくしかない。仲間を増やすしかない。もうそれしか。

 

今日お会いした大先輩から「そうか。そりゃぁしんどかったな」って声をかけてもらって、代わりに私が泣きそうになってしまった。

 

そうだよ。

しんどかったんだよ、彼は。

(注意 私ではない)

なんか知らぬうちに1人だけ悪者にされたけど。悪くなんかないのに。

(注意 私ではない)

 

帰りに「おつかれっ」って肩をポンと叩かれて、泣きそうになった。おつかれ、は、あなたです。
彼はこれをずっと誰にも言えず抱え闘って来たんだなって思って。

私はたった数週間だから、まだ。