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peace of mind

私も いつかそこに 辿りつく

花形歌舞伎俳優との遊宴 参加

歌舞伎 / 伝統芸能

「演舞場発 文化を遊ぶ 花形歌舞伎俳優との遊宴」

尾上右近さんと中村隼人くんお二人の素踊り&トークショーに、昨晩、参加して来た。新橋演舞場の地下2階「東ラウンジ」に現れた特設ステージ。毎年春、ここで食事をしたり、おしゃべりしたり、月の半分近くを過ごす、あの場所、東が! すっかり別空間。

18時開演(開場したのは17時40分頃だった)、最初の20分程で、お食事をいただく。ドリンクは別注文だったので、私は赤ワインを。すっかり良い気分。

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お食事をいただきながら、素踊り「正札附根元草摺(しょうふだつき こんげん くさずり)」を、葛西聖司さんが解説してくださる。葛西さん講師で歌舞伎を学べたら、面白いだろうなぁ、って思うくらいさすがお話上手。知識豊富。プロだった。

お囃子お皆さんが入られた後にスタートした素踊り。曽我五郎時致役を隼人くん、小林朝比奈役を右近さん。紋付袴で。とても力強い踊りで、観ている方も力が入ってしまう。父の仇をとろうとする五郎と、それをひきとめる朝比奈の動きがテンポ良く、そして力強く展開される。何よりこんなに近いところで踊りを観ることは後にも先にもないんじゃないかってくらいの迫力で、お食事が終ってからでないと出来ないと説明された葛西さんの言葉に納得した(埃が舞い散るから)。

2日前に道ばたで見かけた隼人くんもかっこ良かったけど、踊っている、舞っている、演じている役者の隼人くんも同じくらいかっこ良かった。どっちもかっこ良いって何だよだけど、本当にどっちもイケメンだった。

素踊りの後、浴衣に着替えられたお二人が再び舞台に。トークショー。聞き手は葛西さん。安心した表情の二人、24歳と22歳、等身大のお二方の素顔が見えて微笑ましかった。特に、隼人くんは目力が強いから何もせず一点を見つめていると、何か怒っているようにも見えるくらい強い眼差しだけど、右近さんに絡んだり、ちゃちゃをいれる姿は普通の若者で、安心する。

ドラマの話、ワンピースの話、メディアに出る意味、等々。聞けて良かった。

右近さんは、歌舞伎に真っ正面から取組む芸術家タイプの方かな、と良くも知らない私が思ったりするくらい歌舞伎のお話を熱く語られる姿が印象的だった。最後に「絶対後悔させませんからついてきてください」って言われて、アイドルの世界だけじゃないんだと改めて痛感。皆、こうやってファンを増やしていくんだよね。。。だよね。そうだよね。歌舞伎も同じなんだよね。

隼人くんがどうしてそんなにメディアに出るのか、という話の流れで、「こうして、もちろん今もう来て下っている方はもちろん大切なんですけど」(ここちょっと必死だったのが可愛かったw)「でも、まだ歌舞伎を観たことない人とか、興味なかった人が、ちょっと歌舞伎を観てみようかな、観たいなって思ってもらえるように、僕はいろんなメディアに出てます」ってきっぱり言い切って、カッコいい! と心の中で拍手した。そして「どんなに技術があって、芸が出来ても、でもそれを観てもらえなければ意味がないというか、お客さまに観てもらってこそ意味があると思うので」(完全ニュアンスです)と。私の仕事のスタンスと完全一致。

刺さる。完全に刺さった。

この世にはたくさん良いものがあって、たくさん素敵なものがあって。エンターテイメントも本当にたくさんの種類があって。で、人はそれぞれその中から偶然にせよ、必然にせよ、選択していく。そのキッカケは何だって良い。どの商売もだけど、孤高の芸術家でない限りは、お客さんというファンが必要。知られなければ意味がない、とは言い過ぎかもしれないけど、でも私は伝わらなければ意味がないとは思っているので、隼人くんが背負って慣れないメディアで闘う姿は素敵だと思ったし、頑張れ! ってエールを送りたいと思った。そして右近さんのように芸術に、歌舞伎に愚直なまでに取り組む生真面目な若者も応援して行きたいと思った。

昨日の遊宴は完全に固定ファン(さらに強火)向けの催しものだったけど、これも一つの歌舞伎ファンを増やす仕掛けだと思うから、ぜひ今後も続けてもらいたいなと思った。巳之助さんの行きたい....