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peace of mind

私も いつかそこに 辿りつく

八月納涼歌舞伎(東海道中膝栗毛&土蜘他)観劇

歌舞伎 / 伝統芸能

昨日、八月納涼歌舞伎の第二部と第三部を観劇してきた。笑いすぎて涙が止まらなかった。歌舞伎なのに。もう一回、東海道中膝栗毛と山名屋浦里を観たいって思ってたりする。でも、東海道中膝栗毛はチケット売り切れてる。。。うぅぅぅ幕見席狙ってもう一度行こうかな、そのくらいに面白かった。興味のある方はぜひ行って欲しい。

 

昨日観劇した演目は、

<第二部>

 ・東海道中膝栗毛

 ・艶紅曙接拙(いろ もみじ つぎき ふつつか)

<第三部>

 ・土蜘(つちぐも)

 ・廓噺山名屋浦里(さとのうわさ やまなや うらざと)

www.kabuki-bito.jp

 

何ともバラエティに富んだというか、歌舞伎の懐の深さみたいなものを実感した演目だった。4つが同じ歌舞伎というジャンルの中に収まるの? って思ってる。

 

<第二部>

まず名前は良く聞いたことのある東海道中膝栗毛。ドタバタ喜劇で、笑いすぎて涙止まらなかったw ドリフターズとかを観たらこんな感じだろうな、って。笑いすぎると涙出るんだよね。当時、歌舞伎が笑いの娯楽の一つだったことが心底実感出来た。奇想天外すぎて。イヤホンガイドの解説も真面目におかしなことを言ってるのが面白い。歌舞伎座で、あんなShow Must Go Onばりの「ショー」が観られるとは、と未だに興奮してる。歌舞伎は最新の芸能やトレンドを取り入れて、だからこそ生き抜いて来たというのが良く分かる試みだと思った。獅童さん演じるラスベガス劇場支配人・河童ならぬデイビッド・カッパー氏が、脳裏に焼き付きすぎて辛い。とにかくやることなすこと、ど派手で、おいおいそこまでってくらい突拍子もなかった。滝沢歌舞伎どころじゃなかった。

とにかく、普段、ない頭を使って疲れている私には、何も考えずに楽しい! 面白い! 笑える! って出来たひとときだった。もう一回観たい!

 

「艶紅曙接拙(いろ もみじ つぎき ふつつか)」は、一転、風俗舞踏。舞台の転換もなく、一場面で繰り広げられるそれぞれの役者さんの舞や踊りや芸。東海道中膝栗毛ですっかり疲れてしまっていたので、しんみり観入ってしまった。

 

<第三部>

「土蜘」。タッキーの蜘蛛をもちろん思い出す。あの時、手に持っていた怪しい武器も。源頼光の屋敷と土蜘の住処が同じ舞台上で違和感なく入れ替わる(理解できる)、歌舞伎の決まり事が良く分かる演目だった。後見さんの蜘蛛の糸を巻き取って片付ける様子が気になって仕方なかった(元バック担の宿命か)。土蜘蛛の存在感がすごかった。不気味だし、強いし、気持ち悪いし。

 

で、最後は新作歌舞伎の廓噺山名屋浦里(さとのうわさ やまなや うらざと)」笑福亭鶴瓶さんの新作落語「山名屋浦里」をベースに歌舞伎化。そんなことが。イヤホンガイドによると、ブラタモリでタモさんが吉原に行った際に聞いた話を鶴瓶氏が落語にしたんだそうで。もとを辿るとブラタモリというのが面白い。これは完全にドラマ、時代劇を観ているような感じで最後まで楽しかった。言葉も難しくなく、場面も調子良く変わっていくので(しかもわかり易い)飽きずに、新作歌舞伎が何れ古典になっていくという瞬間を垣間みた気がした。これももう一度観たいなぁ。

 

歌舞伎って、ずっと敷居が高いと思っていたけど、観れば観るほどに、全然そんなことなく、もっと身近で、私たちが普段みているテレビ番組や舞台の全てが詰め込まれている気がしてくる。バラエティ、お笑い、ドラマ、時代劇、ドキュメント、報道等々。

ただ、今回改めて思ったのは、例えば最初から「艶紅曙接拙(いろ もみじ つぎき ふつつか)」を観ると、よほど舞踏が好きな方以外は案外退屈かもしれないし、あまり場面の変化のない「土蜘」も途中眠くなるかもしれない。どの演目を観るかってすごく大切だなって。歌舞伎全然興味ない、知らないって方でも東海道中膝栗毛廓噺山名屋浦里(さとのうわさ やまなや うらざと)」は絶対楽しめる。そんじゃそこらの娯楽より絶対楽しい、面白い。絶対。

 

ということで、昨日は帰り道、歌舞伎の面白さにしみじみとしたのでした。